血のつながらない我が子
皆様こんにちは。
杉浦洋史司法書士事務所の水谷です。
今回は特別養子縁組について少しお話させてください。
特別養子縁組とは一般の養子縁組とは違い、
生みの親との親子関係を断ち、
子どもの最善の利益のために、
育ての親と新しい親子関係を結ぶ縁組のことです。
厳しい条件や家庭裁判所の審査を経て、
縁組後は法的にも戸籍上も親子として扱われます。
今、親の子供に対する虐待問題の増加に伴い、
更に多くの子供たちを特別養子縁組によって救えるよう
法改正が行われようとしています。
日本では、特別養子縁組は、
子どもを希望しても叶わなかったご夫婦が、
次の選択肢として特別養子縁組で養子を迎えることが多いです。
私にも子どもがいますが、
自分が産んだ子であっても大変なことだらけで、
腹の立つこともありますし、経済的、時間的負担も非常に大きなものですよね。
養子として受け入れた赤ちゃんを自分の子どもとして、
愛情をもって育てていくことはおそらく想像を超えるほど大変だと思います。
養親と養子が良い関係を築いて幸せであったとしても、
世間からの偏見や役場などの手続きなど、
辛い思いをすることも多々あると思います。
私は一時期アメリカに住んでいましたが、
養子を受け入れることはアメリカでは日本よりもずっと一般的なことでした。
公園や町なかにいる家族を見ても、
両親が白人で子供たちが黒人であったりアジア人であることは、
ごく普通の光景です。誰も振り返って見たりしません。
実子がいても更に経済的余裕があれば養子を受け入れる、そんな家族も沢山います。
私は日本でも、もっと特別養子縁組が認知されたらと願っています。
血がつながっている、いないに関係なく、
産まれてきた赤ちゃんが自分だけを見てくれる特別な存在に
守られ、大切に育てられる、それを社会がサポートする。
乳児院で育つ赤ちゃんがどんどん減っていく。
そんな日本にしていきましょう。
私が今できることは少ないかもしれませんが、
こうして発信して、多くの方に知って頂きたいです。
私が歳をとって仕事を引退した後は、
特別養子縁組を希望しているご夫婦と赤ちゃんのマッチングを
サポートできたらと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。